読書メモ 心に山里亮太を飼って復讐に燃える

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ゆかし

こんにちは!先日、人から傷口に塩を塗り込まれて落ち込んだのち、「こんな私でもいつか無双してやる」と心に誓ったゆかしです

「自分なんてダメなのかも…」と落ち込んでいた時、「なるほど、そういう考え方もあるのか」と立ち直るきっかけをくれた本がありました

山里亮太『天才はあきらめた』朝日新聞出版2018

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「芸能人の自叙伝なんか…」と思われるかもしれませんが、ネガティブな感情をポジティブなエネルギーに変換する思考回路が勉強になりました他人の言葉にくよくよしやすい人や、傷つきやすい人、つい考えすぎてしまう人、最近よくいう“HSP”と呼ばれる繊細な方にオススメです。

読んだ率直な感想は、「心に山里亮太を5%くらい飼うと、健全なメンタルが維持できそうだ」です

本書におけるストレス等への対処法について、役立ちそうな内容をまとめてみましたので、もしよければお読みください

目次

山里亮太さん超簡単なプロフィール

  • お笑いコンビ“南海キャンディーズ”のツッコミ担当。相方は“しずちゃん”こと山崎静代さん
  • 番組司会者やラジオパーソナリティーとしても活躍するマルチタレント
  • “俺なんて…”と落ち込みやすく、くよくよと考え込んでしまうタイプ。嫉妬深さや卑屈さも。人見知り
  • 赤メガネ、一部では“変態ブナシメジ”とも

山里流 心が折れても起き上がる方法

“張りぼての自信”で奈落の底からはい上がる

どんな些細なことでも、小さい自信を貼り付けていく。それを繰り返して行くと、結構立派な張りぼてが作られていった。「張りぼての自信」の完成。この張りぼての自信は「俺なんて…」というあきらめさせ界のスーパーエースの攻撃も見事に跳ね返し続けて、お笑い芸人への夢に向かわせてくれたのである

その(自信の)貯金を、目標に向かう途中で、壁にぶつかるたびに使う。(中略)

こういう「自分って駄目なんだなぁ…」という無駄な悩み時間をスタートさせてしまいそうなとき、この貯金をちょっとずつ崩して自信を保っている。

他人から「面白くない」「はやらない」とさんざん言われ、賞レースに落ち、売れていく他の芸人たちを見て敗北感に打ちのめされる…。そうして「自分ってダメなんだなぁ…」と奈落の底でくよくよし始めると、そのまま闇の中に安住して戻ってくることができない…

そんな時に立ち直る勇気をくれるのが“自信”

日頃から「こんなに頑張って偉い!」と自分を称賛する事柄をかき集めて“貯金”しておき、落ち込みそうな時にこの“自信貯金”を使うと素早く切り替えられるのだそう。例えば作中で紹介されていた例は

  • 芸人になるために、映画鑑賞したら必ずメモを取っている。そんな自分が偉すぎる!
  • “トイレの壁のシミを見て、何かを5個思い付くまでは出ない”というルールを毎回実践。自分、すごくない?
  • ○○さんに褒められた!やった! など

“張りぼての自信”さえあれば、心が折れそうな時だって…

ゆかし

あぁ…私なんて本当にダメダメ…
…………
でもさ!!!!
毎日こんなに頑張ってるし、自分ってすごくない?!
だから次だ!次!次に挑戦だ!

と立ち上がる力が湧いてくる、という具合。

ポイントは、どんな些細な頑張りでも きちんと認識してカウントすること

自分の頑張りは意識しないとスルーしてしまうことも。一つ一つをちゃんと認識して自分を褒めることが大切です

語学や翻訳に置き換えて考えれば、日々の小さな努力も、積み上げれば自信になるはず…!

  • 仕事と家族のために早起きした。眠気に勝った自分に拍手!
  • 今日は単語を5つ覚えた…偉すぎるぞ自分!
  • 自分なりにこんなにいい訳ができた!よく頑張った!
  • 仕事の連絡に素早く返信できた。まるで電光石火だ、自分!
ゆかし

実際に書き出して振り返って見てみると、「自分はこれだけ頑張ったんだ!」と自分を褒めたい気持ちになれました!

復讐の鬼になる

これが芸人 山里亮太の真骨頂。論より証拠、まずはノートの記述をいくつか紹介します

これまで書き殴ってきた復讐というガソリンたち(抜粋)

  • 養成所で「関東人おもんな」と言ってきた奴全員許さない。売れて、すり寄ってきたときに名前忘れてる感を全力で出す
  • 「素人だから劇場出番は南海キャンディーズにはあげない」と言ってきたあのときの社員からの電話は1回では出ない
  • たくさんの芸人さんがいる席で僕に「お前だけは芸人と思ってないから」と言ってきた大物作家を許さない。どんなに遠回りになってもいいから そいつの仕事はしない。それ以外の人たちのために全力で頑張る
  • カップルで彼女が僕に気付いてる横で「誰こいつ知らねえんだけど」を連呼していたバカそうな彼氏、写真を撮るとき全部 目をつぶって下向いて撮ってやった

これを見た時「うわぁ、どれだけ嫉妬深くてねちっこいんだ…」「そんな器の小さいことを…」と正直思いましたが、すぐに考えを改めました。

壁にぶつかり心が折れそうになった時、「自分なんてダメだぁ…」と闇に飲み込まれるより、「お前ら全員見返してやる」と復讐心を添えるくらいのほうが、むしろ心は健全なのではないか…と。

私のようにくよくよしやすく内省的な傾向が強い場合、負の感情のベクトルを外に向けることが至極苦手です。そんな人は、あえて復讐心を持つということが神の一手かもしれません。

くよくよしたら、心の中に山里亮太を5%くらい飼ってみる

「私なんて…」と落ち込みそうな時や、劣等感に押し潰されそうな時、心の中に山里亮太がいれば「絶対に許さない」「今に見てろよ」と立ち上がるための燃料をくべてくれるかもしれません。

※復讐心に飲み込まれるとあらゆるものが崩壊する恐れがあります。“山里亮太”は用法用量を守って正しく使いましょう

心の弱さも あなたの武器

こう言ったらこう思われるんじゃないか?ここで笑っていたらこう思われるんじゃないか?この話をしたらセンスないと思われるんじゃないか?…と詮索する量が増え、結果、行動が制限されて、人見知りの出来上がり。(中略)

でもそこで止まらず、さらにもう一つ考えれば人見知りは武器に変わる

(中略)「ならどう言ったら喜ばれるだろう?」と、(中略)もう一つ問いを足す。そうすることで、人見知りは誰よりも相手のことを幸せにする才能への変わる。後々、人見知りというのは相手の気持ちを誰よりも先に考えることができる才能だと、タモリさんに言われたときに納得した

「こう言ったらこう思われるんじゃないか?」というのは予期不安と呼ばれており、いわゆるHSPや繊細さんといった人をはじめ、不安障害などの傾向がある人も強く持っていることがあり、私自身も悩みながら闘っています。

人見知りは、誰よりも相手のことを幸せにする才能、相手の気持ちを誰よりも先に考えることができる才能

それを読んで、「あなたはありのままの自分でいいんだよ」と言われたような温かさを感じました。

心の痛みを知るからこそ、人の痛みに共感できる。

そういう自負を持って、一つ一つ頑張りを積み重ねていきたいと思いました。

ゆっくりゆかし
韓日映像翻訳者
2016年から韓国語→日本語の映像翻訳者に。
神奈川県在住、5歳の娘と夫の3人暮らし。
翻訳・韓国語・日々の事柄をゆっくりつづっていきます。
趣味:ホラーゲーム実況を見てビクッとすること
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